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ノイズに翻弄!?
漏電ブレーカーの誤動作、その真相を探る!
まるでミステリーのような現象が、我々の身の回りで起きているかもしれません。ひょっとすると、あなたの現場でも漏電ブレーカーが突然、何の前触れもなく切れることがあるかもしれません。ノイズに翻弄される漏電ブレーカーの誤動作、この謎を解き明かすべく、今回の記事でその真相を探ります。

ブレーカーの謎解き!ノイズによる誤動作の疑惑って何?
どういうわけか、エレベーターリニューアル後に突然遮断されるエアコン用の漏電ブレーカー。そんな状況に頭を抱えているあなたに告げます、それはノイズによる誤動作かもしれません。ノイズとは、通常、電子機器や電気設備に混入する不要な電気信号や電磁波のことを指します。これらは、ブレーカーが正常に機能しない原因となることもあるのです。
それでは、なぜノイズがブレーカーの誤動作を引き起こすのでしょうか?それは、ブレーカーが低電流の漏電を検知して遮断する仕組みにあります。しかし、ノイズが混入すると、この検知機能が誤動作を起こし、実際には漏電がないのに遮断してしまうのです。

漏電ブレーカーとノイズの秘密の関係!真相解明への道のり!
ノイズが漏電ブレーカーに与える影響を一言で言えば、「誤検知」でしょう。ノイズが混入すると、ブレーカーはそれを漏電と誤判断し、無意味に遮断してしまいます。これが、あなたの現場で突然電源が遮断される原因なのかもしれません。
では、ノイズはどこからやって来るのでしょうか?
それは、エレベーターリニューアル後に新規設置した制御盤内インバーターから高調波ノイズが混ざった電流が流れてやってきているのです。
問題は、元々リニューアル前のエレベーターの時は大丈夫だったのに、何故リニューアルしたら関係のないブレーカーが遮断してしまうのかと言う点です。

ブレーカー誤動作の真相!ノイズに翻弄された現場からのレポート!
さて、実際に高調波ノイズに翻弄された現場からのレポートをお届けします。ある現場では、リニューアル後にエレベーターを動かすとエアコン用の漏電ブレーカーが遮断してしまう事象が発生しました。しかし、キャリア周波数を変更する等、調査の結果、原因は制御盤内インバーターから発生するノイズだと判明したのです。
その後、建物内全てが高調波対応型ブレーカーが販売される以前(1992年1月1日以前)の漏電ブレーカーを使用していることが判明し、リニューアル前はインバーターを使用していなかった機種の為、漏電ブレーカーがノイズにより誤動作することがなかったと結論を出しました。
かなり稀な例ではありますが、今回の漏電ブレーカーの誤動作はその真相がノイズにあることがあることが分かりました。特定の電子機器や電気設備、または電力供給元から発生するノイズが漏電と誤判断され、ブレーカーが遮断してしまうのです。しかし、ノイズの発生源を特定し、適切な対策を講じることで、この問題は解決可能です。ノイズに翻弄される漏電ブレーカーの誤動作、なんらかのご参考になれば幸いです。
最後に、漏電ブレーカーの交換推奨年数は10~15年です。ブレーカーの劣化は、漏電火災や命にかかわる事故につながる可能性がございますので専門業者に依頼ししっかり点検することをおすすめします。
