お役立ち情報

油圧式エレベーターの構造
~駆動方式について~

今回は、油圧式エレベーターの駆動方式について解説していきます。
油圧式エレベーターの駆動方式には、「直接式」と「間接式」があります。
かごがどのような仕組みで昇降しているのか、理解を深めていきましょう。

直接式とは

かごの底部にプランジャーが取り付けられており、プランジャーが伸縮することでかごが昇降します。
プランジャーを伸縮させるためのシリンダーは、通常、ピット内に埋設されています。
構造がシンプルで、昇降路内に設置する装置が少ないため、昇降路の占有スペースを削減できます。
最大積載量が大きいところが特徴であり、重量物を扱う倉庫や工場に設置されることが多いです。

間接式とは

プランジャーが伸縮する動きを利用してロープを牽引することで、かごが昇降します。
ロープの掛け方は、「1:2」「2:4」で掛ける仕様が多く、これにより、プランジャーが伸縮する高さに対して、実際には2倍の昇降距離を確保することが可能です。
直接式と比べて昇降距離を効率的に確保できるため、主に低中層建物の乗用エレベーターで採用されています。

油圧式エレベーターの駆動方式について、「直接式」と「間接式」の違いを理解していただけましたでしょうか。
直接式の乗用エレベーターがあるとすれば、駅の改札階とホーム階を結ぶエレベーターで採用されているかもしれません。
油の独特な香りも、油圧式エレベーターならではの魅力のひとつです。ぜひその雰囲気を実際に感じてみてください。