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エレベーター部品の解説【ドア関連】
前編

エレベーターには、かごに設置されているかごドアと、各階の乗場に設置されている乗場ドアがあります。
停止階でドアが開くときは、この両方のドアが連動して開きます。そして、この両方のドアが閉まった状態でないと、エレベーターは動きません。
ドア同士の連動や、閉まった状態の維持、スムーズな開閉をするためにさまざまな部品が設置されています。
今回はドア周辺の部品に着目し、内容を前編・後編の二部構成でお届けいたします。本記事は前編となります。

ドア周りの主な部品をご紹介

ドアスイッチ
乗場ドアの内側(昇降路側)についている部品です。乗場ドアの開閉状態を確認するために設置されています。
ドアスイッチが接点として機能し、ドアが確実に閉まっていることを検知してから、エレベーターが作動します。

インターロック
乗場ドアの内側(昇降路側)に設置されており、三方枠の固定部にかけることで扉が不用意に開かないようロックしています。
かごが目的階に到着すると、かごドアの動きに連動して乗場ドアのロックが機械的に解除され、ドアが開きます。

敷居溝
ドアがスムーズに開閉するためのガイドとして機能する溝であり、かごドアと各階の乗場ドアの床面に設置されています。

ドアシュー
ドアと接続された状態で、敷居溝に設置されており、ドアの開閉動作に合わせて溝に沿って動きます。
ドアに物などがぶつかった際の衝撃を吸収できるよう、溝に入れる部分は軟質な素材で作られています。

ハンガーローラー
ドア上部のレールに沿ってドアが動くように設置されているローラーです。

エレベーターのドアは、利用する空間にあり目にするところなので、安全と快適がより求められる重要な装置です。