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巻胴式エレベーターのリニューアルプラン

本記事では、【巻胴式エレベーター】のリニューアル工事についてご紹介いたします。
まず初めに申し上げたいのは、巻胴式エレベーターはその特性上、採用できる建物や用途が限定されるという点です。
したがって、トラクション式のロープ式エレベーターと比較すると、選択可能な巻上機の種類が限られていることを理解しておく必要があります。

代表的なリニューアルプランをご紹介

制御リニューアル
・対象:巻上機、制御盤、かご内・乗場操作盤、ドア駆動・制御装置、安全装置 など
・期間:5日~7日 程度
・相場:650万円 程度 ※弊社参考価格

部品供給の停止や主要部品の入手困難が発生すると、故障時に必要な部品交換が行えず、最悪の場合には復旧不能となり、運転停止のリスクが高まります。
制御リニューアルプランでは、巻胴式の建築構造は既存のものを活用し、エレベーター駆動の中核を担う主要装置のみを更新します。これによりコストを抑えつつ、運転停止のリスクを効果的に低減できるほか、部品供給の安定性も確保され、長期間にわたり安定した運用が可能となります。

全撤去新設リニューアル
・対象:かご、ガイドレール等 全撤去
・期間:1ヶ月~1ヶ月半 程度
・相場:1500~2000万円 程度 ※弊社参考価格

全撤去を選択される場合は、巻胴式からマシンルームレスへのリニューアルプランをご検討いただくことも可能です。
工事期間と費用は大幅にかかりますが、建築改修により耐震性能を大幅に向上させることが可能です。
ただし、新設されるエレベーターについては、定員およびかごのサイズが縮小される可能性が高い点にご注意ください。

今回は、巻胴式エレベーターのリニューアル工事について、代表的なプランをご紹介しました。
どちらのプランにもそれぞれの利点がありますので、まずは内容をしっかりと把握し、お使いのエレベーターが限界をむかえる前に適切な計画を立てることが重要です。