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ロープ式エレベーターの構造~機械室ありタイプ~
巻上機とは
2025年6月9日
巻上機とは、かごを昇降させるための動力源となる装置であり、エレベーターの心臓にあたる部分です。
巻上機の駆動力だけでかごを昇降しているわけではなく、巻上機と連動するさまざまな装置によって、昇降します。
「ロープ式」と「油圧式」では、ロープ式で用いる装置です。
今回は、ロープ式エレベーターの駆動の要である巻上機について、理解を深めていきましょう。
巻上機の種類と選定方法
巻上機には、「ウォーム型」「ギアレス型」「ヘリカル型」の3種類が存在します。
「ウォーム型」「ギアレス型」については、過去の記事で詳しく解説しています。
巻上機を選定する際には、最大積載量と昇降速度を主要な基準として考慮します。
その他にも、ロープの径や本数、ロープのかけ方(ローピング)に応じて、最適な巻上機を選定します。
巻上機の設置場所と構造
設置場所
機械室ありタイプのロープ式エレベーターでは、通常、その機械室内に巻上機が設置されています。
構造
電動モーターや減速機、網車(シーブ)などの部品で構成されています。
連動装置
そらせ車、メインロープ、カウンターウエイトが連動して動作することで、かごの昇降がスムーズに行われます。
巻上機のメンテナンス
巻上機を構成する部品の中には、摩耗が特に激しいものがあります。
メンテナンスを怠ると錆が発生しやすくなり、劣化した油を使い続けることで、エレベーターの異音やかごの停止位置とフロアの間に段差が生じる恐れがあります。
巻上機と連動する装置へ電力を伝達することで、それぞれの装置が役割を果たし、エレベーターの駆動を実現しています。