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エレベーターの心臓部!巻上機モーターベアリングの秘密と交換のススメ
エレベーターのスムーズな動き、実は「モーターベアリング」が支えているって知ってましたか?普段はあまり注目されませんが、このパーツがエレベーターの心臓部として大活躍!今回はそんなモーターベアリングの秘密と、交換のタイミングについて分かりやすく解説していきます。

モーターベアリングって何?エレベーターの心臓を解説!
エレベーターの巻上機にはモーターがあり、モーターの力でロープを巻き上げています。かなりパワフルな原動力です!モーターベアリングは、モーターの回転軸を支え、滑らかに回転させるための部品。これがなければ、モーターの軸はガタガタと揺れてしまい、正常に動けません。つまり、ベアリングはエレベーターの心臓の動きを守る縁の下の力持ちなのです。
見た目は小さくて地味だけど、その役割は超重要。ベアリングが正常に機能することで、エレベーターは静かで安定した動きを実現しています。また、摩擦を減らして効率よく回転できるため、モーターの寿命を延ばすことも出来るのです。

知られざるベアリングの秘密!故障するとどうなる?
ベアリングは静かに支えてくれていますが、その影には「摩耗」や「劣化」という影も潜んでいます。長時間使い続けるうちに、潤滑油が減ったり、内部の金属部分がすり減ったりして、ベアリングはどんどん弱ってしまいます。すると、回転がスムーズでなくなり、摩擦が増えるのでモーターに負担がかかり始めます。
もしベアリングが故障すると、エレベーターに様々な不調をきたします。まずガタガタ音がしたり、動きがギクシャクしたり、最悪の場合はモーターが過熱して動かなくなることも。安全装置が働いて止まることもあって、利用者にとっては不便そのものですよね。実はこういったトラブルの多くは、モーターベアリングの劣化が原因だったりします。
そして怖いのは、ベアリングの故障を放置すると、修理費用がグッと高くなること。ベアリングが壊れるとモーターや巻上機のギアへのダメージも大きく、最終的には巻上機ごと交換しなければならない場合も…。その場合納期がかかってしまう為、エレベーターの停止期間も長くなってしまいます。つまり、ベアリングはエレベーターの「命綱」みたいなもの。早めのケアが重要なのです。

交換タイミングはココ!長持ちのコツとプロの技教えます!
ベアリングの交換タイミング、実は「音」や「動き」である程度見分けられます。例えば、普段は気にならなかった異音が出たり、エレベーターに細かい振動が出始めたら要注意。定期点検の際に専門の技術者がベアリングの状態をチェックしているので、そのレポートも参考にしましょう。使用頻度により寿命は異なりますが、平均的には6〜10年での交換が推奨されています。
長持ちさせるコツのひとつは、定期的なメンテナンスと潤滑油の交換。潤滑が不足すると摩擦が増えて劣化が早まるので、プロの技術者が使う高品質な潤滑剤でメンテナンスすることが重要です。
最後に、交換する際のプロの技も少しだけご紹介。古いベアリングの取り外しは慎重な作業が必要で、専用工具を使い均等に力をかけて丁寧に外します。そして新しいベアリングは、設定したトルク値でベアリングナットを締め付け固定。もしくは焼きばめで固定。こうした細かい作業が、長く安心して使えるポイントなのです。
エレベーターの静かな動きの裏には、モーターベアリングという名の小さなヒーローがいることがわかりましたね。地味だけど超重要なこのパーツを大切に扱えば、エレベーターも長持ちして、快適な毎日を支えてくれます。もし最近エレベーターから異音がするなと感じたら、早めの点検と交換をおすすめいたします。