お役立ち情報
台風運転とは
2025年9月2日
今回は、台風運転機能について詳しくご説明いたします。
この機能は、台風や集中豪雨などの激しい自然災害が予想される際に、その影響を最小限に抑えるために設計された重要な安全機能です。
近年、線状降水帯の発生頻度が増加しており、大切なエレベーター設備を雨水による被害から守るための効果的な対策として注目されています。
特に、台風の通過経路に位置する沿岸部や河川の近くなど、水害のリスクが高い地域の建物に設置されたエレベーターで、広く採用されています。
台風運転時の動き
管理者がキースイッチを操作するだけで、通常運転と台風運転の切り替えをスムーズに行うことが可能です。
台風運転に切り替わると、雨水による被害を最小限に抑えるため、エレベーターは最上階に移動し、天候が回復するまで運転を休止します。
天候が回復した後も、技術者の介入を必要とせずに通常運転へ切り替えられるため、緊急時の対応時間を大幅に短縮できることが大きな利点です。
沿岸部や河川近くの建物だけでなく、開放型の建物や冠水しやすい道路沿いの建物においても、エレベーター機器が雨水によって損害を受ける恐れがあります。
台風運転は付加機能となりますので、水害が懸念される地域に建物を所有される方は、導入を検討されてみてはいかがでしょうか。